むし歯の治療方法
来院してくださる患者さんに対して一番重要なことは、その場しのぎではなく、5年後10年後も歯が使えるように、丁寧で痛くない治療をすることです。
また、歯をなるべく削らず、抜かずに、残すことを心がけています。
治療の際には患者さんのお話をしっかり聞き、治療方法をしっかりとご説明し、ご納得頂いた上で治療を進めさせていただきます。
歯の痛みを感じたときには、すでにむし歯の症状が進行していることが多いです。
- 食べ物を食べると歯にしみる
- 歯が痛くなるときがある
- つめものが取れた
- 歯が欠けた
などの症状があるときには、早めに当院を受診下さい。
むし歯治療は早期発見・早期治療が一番のポイントです。そのため定期健診が重要となります。
また当院では、患者さんに痛みを感じさせないような笑気鎮静法を使ったリラックス治療で、むし歯治療をおこなうことができます。
予防歯科
むし歯は自分では治癒することができないため、当院では定期健診を大事にしています。
歯の痛みが無くても、歯磨きで取りきれない汚れや細菌の塊、歯石を除去するために、定期的にクリーニングしメンテナンスをおこなうことで、むし歯リスクを減らすことができます。
また、なってしまったむし歯は、最小限の切削でなるべく天然歯を残すような治療方法でおこない、小さな初期むし歯は、再石灰化をうながすよう管理しています。
将来のお口の健康のためにも、今のうちにしっかりとメンテナンスすることが重要になります。
シーラント
生えはじめの永久歯の溝を薄いプラスチックでコーティングして、歯をむし歯から守ることができます。生えたての永久歯は弱いためにむし歯になるリスクが高いこと、またお子さまはしっかりと歯磨きをすることができないことから、シーラントでむし歯を予防することをおすすめします。
・PMTC
機械を使用しておこなう歯の掃除のことです。毎日のブラッシングでは取ることのできない部分の歯垢、着色汚れ、細菌(バイオフィルム)や歯周ポケット内にある歯石を取ることで、むし歯や歯周病を予防することができます。
・フッ素塗布
フッ素を塗布することで、再石灰化時に歯の表面のエナメル質と結びついて歯が強化され、初期むし歯の発生を防ぐという作用があります。また、むし歯菌の活動を抑制する効果があります。
再石灰化を促進することで、むし歯菌に多くのミネラルが吸収されて、初期むし歯が治ることもあります。
・歯磨き指導
当院では、来院時にご自身の歯ブラシを持ってきていただき、実際に使用している歯ブラシで指導をしています。
また、歯磨き指導の方法として「スウェーデン式プラークコントロール」を採用しています。
これは予防先進国のスウェーデンで30年前から実践されている方法です。
患者さんが“簡単”かつ“適切”にプラークを除去できる方法で、具体的には「磨きにくい(リスク)部位」を先に磨く効率的な歯のリスクケアとなります。
磨きにくい部分(磨いているつもりの部分)である歯と歯の間や下歯の内側などを磨けるように、歯科衛生士が歯の健康状態を確認しながらしっかりと指導します。
また、お子さまの仕上げ磨き用の歯ブラシにもこだわっています。
まだしっかりと歯を磨くことのできないお子さまにとっては、仕上げ磨きをしてあげることがむし歯にならない一番の方法となります。磨く部位や年齢によってもおすすめの歯ブラシの形や硬さなどが異なりますので、気になる方はお気軽にご相談下さい。